【雨・台風の前になると頭が痛い…】天気で頭痛がつらくなるのはなぜ?首肩こりとの関係と受診目安|東郷町

2026年10月6日

「雨が降る前になると頭が重くなる」

「台風が近づくと頭痛と一緒に首や肩までつらくなる」

「薬を飲めば一度は楽になるけれど、天気が崩れるたびに繰り返す」

東郷町や日進市、みよし市周辺でも、このような頭痛についてご相談をいただくことがあります。

雨や台風の前になると「また頭痛が来そう…」と不安になっていませんか?

頭痛がある日のつらさは、頭が痛いことだけではありません。

仕事に集中できない。家に帰っても家族に優しくする余裕がない。

楽しみにしていた予定があっても、

「途中で頭が痛くなったらどうしよう」

と考えてしまう。

本当につらいのは、痛みそのものだけではなく、いつの間にか「頭痛が起きること」を前提に予定や行動を決めるようになってしまうことかもしれません。

雨の日の天気予報を見ながら頭痛を心配する40代女性
雨や台風の前になると、頭痛が起きること自体が不安になってしまう方もいます。

では、雨や台風の前に起こる頭痛は、すべて「気圧」や「自律神経」の問題なのでしょうか。

先に結論から

天候の変化と片頭痛には関連が報告されています。ただし、頭痛のすべてを天気だけで説明することはできません。

人によって天候が頭痛発作のきっかけの一つになることはありますが、首や肩の状態、長時間同じ姿勢でいること、睡眠、疲労、ストレス、薬の使用状況なども一緒に振り返ることが大切です。

雨・台風と頭痛には本当に関係がある?

「雨が降る前に頭が痛くなるなんて、気のせいでは?」と思っている方もいるかもしれません。

2025年に発表されたシステマティックレビュー・メタ解析では、31の研究をもとに天候条件と片頭痛との関連が検討されています。

その結果、天候の変化は片頭痛発作の誘因として関連がみられ、特に気温や気圧についても関連が報告されました。

ただし、ここで紹介している研究は主に片頭痛と天候との関連を調べたものです。

すべての種類の頭痛に同じことが当てはまるわけではありません。

また、

「気圧が下がれば必ず頭痛になる」

「低気圧だけが頭痛の原因」

という意味でもありません。

同じ雨の日でも平気な日があれば、強く頭痛が出る日もあるのではないでしょうか。

天候は唯一の原因というより、人によっては頭痛が出るきっかけの一つとして関係することがあると考える方が分かりやすいでしょう。

天候や睡眠、疲労、首肩、ストレス、薬など頭痛を考える6つの要素の図解
天候は頭痛のきっかけになることがありますが、睡眠や疲労、首肩の状態なども一緒に振り返ることが大切です。

頭痛と一緒に首こり・肩こりが出るのはなぜ?

雨や台風の前に頭痛が出る方から、

「頭が痛くなる前から首が重い」

「肩がガチガチになってくると、そのあと頭痛が来る気がする」

というお話を聞くことがあります。

2025年に発表されたシステマティックレビューでは、片頭痛や緊張型頭痛がある人について、首の可動域、筋力、持久力、頭部の位置など、頸部の筋骨格系にいくつかの特徴がみられることが報告されています。

一方で、この研究では、得られたエビデンスの確実性は全体的に「非常に低い」と評価されています。

そのため、

「姿勢が悪いから頭痛になった」

「ストレートネックだから頭痛が起こる」

と単純に決めつけることはできません。

ただし、デスクワークやスマートフォンなどで長い時間同じ姿勢が続き、首や肩のつらさも感じているのであれば、頭痛について考えるときに首肩の状態や身体の使い方を確認することは一つの視点になります。

スマートフォンやパソコン使用時の首肩への負担を示した図解
首肩の状態や身体の使い方は確認したい要素の一つですが、姿勢だけで頭痛の原因を説明することはできません。

首こりについて詳しく見る  /  肩こりについて詳しく見る

「いい姿勢をずっとキープ」すればいいわけではありません

頭痛や首こりがあると、「もっと姿勢を良くしなければ」と一日中、胸を張って背筋を伸ばそうとする方もいます。

しかし、身体への負担を考えるときに確認したいのは、見た目の「良い・悪い」だけではありません。

スマートフォンを見る。

パソコン作業を続ける。

長時間運転する。

ソファで同じ姿勢のまま過ごす。

こうした同じ姿勢が長時間続くことも、首や肩への負担を考えるうえでは確認したいポイントです。

そのため、完璧な姿勢を一日中キープしようとするよりも、

「長く同じ姿勢が続いたら一度立ち上がる」

「スマートフォンを見続けたら一度顔を上げる」

「座る位置や身体の向きを少し変える」

といったように、身体を同じ状態にしすぎないことから始めてみてください。

頭痛を見るときは「天気以外」も一緒に振り返ってみる

これまで延べ73,000人以上の施術に携わる中でも、頭痛についてお話を伺う際は、一つの原因だけに決めつけないことを大切にしています。

たとえば同じ雨の日でも、前日の睡眠時間、仕事や家事による疲労、長時間のパソコンやスマートフォン、食事や水分摂取、精神的な緊張やストレス、頭痛薬を飲んだ日数、首や肩のつらさなどが重なっていることがあります。

そこでおすすめなのが、いわゆる「頭痛日記」のように簡単な記録を残すことです。

難しく考える必要はありません。まずは、

「頭痛・天気・睡眠・薬」

の4項目だけでも十分です。

かんたん頭痛日記|まず4項目だけ

① 頭痛 何時頃に出たか、どのくらいつらかったか。

② 天気 晴れ・雨・台風など、その日の天候。

③ 睡眠 睡眠時間や、しっかり眠れた感覚があったか。

④ 薬 頭痛薬を使用したか、何回使用したか。

記入例: 雨/睡眠5時間/午後から頭痛/薬1回

「雨の日は全部ダメ」と思っていたものが、続けて記録してみると、

「睡眠不足と雨が重なった日に強く出ている」

「仕事が忙しかった翌日に多い」

など、自分なりの傾向に気づくきっかけになることがあります。

頭痛薬を使うことが悪いわけではありません

頭痛がつらいとき、必要な薬を適切に使用することは大切な選択肢です。

「薬を飲んでいるから身体に悪い」

「薬に頼ってはいけない」

と考える必要はありません。

一方で、

「以前より薬を飲む日が増えた」

「頭痛が起きそうだから先に薬を飲むことが増えた」

「薬を飲んでも、また頭痛を繰り返す」

という状態なら、一度服薬状況を振り返ってみてもよいでしょう。

国際頭痛分類ICHD-3では、もともと頭痛がある方で、頭痛が月15日以上あり、急性期の頭痛薬を薬剤の種類に応じて月10日または15日以上、3か月を超えて使用している場合などに「薬剤の使用過多による頭痛」が検討されます。

これは「薬を飲んだから頭痛になった」と自己判断するための基準ではありません。

該当しそうな場合も、薬を自分で急に中止したり減らしたりせず、医師や薬剤師へ相談してください。

頭痛薬を飲んでも繰り返す頭痛について詳しく見る

このような頭痛は整体より先に医療機関へ

頭痛の多くは一次性頭痛に分類されますが、中には別の病気に伴って起こる二次性頭痛もあります。

⚠ このような頭痛は医療機関を優先してください

速やかな受診・救急受診を検討してほしい症状

  • 突然起こった、経験したことのない激しい頭痛
  • 片側の手足に力が入りにくい、動かしにくい
  • ろれつが回らない、言葉が出にくい
  • 意識がいつもと違う
  • 激しい頭痛とともに急な神経症状が出た

こうした場合には、救急受診を含め、速やかに医療機関へ相談してください。

早めに医療機関へ相談してほしい症状

  • 発熱と強い頭痛がある
  • 頭を強くぶつけたあとから頭痛が続いている
  • これまでの頭痛と明らかにパターンが変わった
  • 以前より頭痛の回数や強さが増えている
  • 徐々に症状が強くなっている

「いつもの頭痛」「天気のせい」と自己判断しないでください。

頭痛の評価では、急な発症、神経症状、発熱、症状パターンの変化、外傷後などが、二次性頭痛を考えるための重要なサインとして整理されています。

今日からできる5つのこと

天気そのものを変えることはできません。だからこそ、自分で確認・調整できるところから始めてみてください。

1.記録する

「頭痛・天気・睡眠・薬」を頭痛日記のように簡単にメモしてみましょう。

2.前日の生活も見る

天気だけでなく、睡眠・疲れ・仕事量・ストレスなども振り返ります。

3.同じ姿勢を続けない

完璧な姿勢を目指すより、長く同じ姿勢が続いたら一度身体を動かしてみましょう。

4.薬を自己判断で増減しない

頭痛薬を使う頻度が増えてきた場合は、医師や薬剤師へ相談してください。

5.頭痛の変化を見逃さない

回数が増えた、痛み方が変わった、今までなかった症状が加わった場合は、医療機関での確認も検討してください。

「まだ我慢できる」今だから、一度整理してみてほしい

頭痛は、つらくても仕事や家事を何とか続けられてしまうことがあります。

だから、

「いつものことだから」

「雨が終われば大丈夫」

と我慢してしまいがちです。

しかし、

頭痛を心配して予定を断る。

家族との時間を楽しめない。

外出するときには常に頭痛薬がないと不安になる。

「また頭痛が来たらどうしよう」と天気予報を見るたびに心配する。

そうしたことが増えているのであれば、痛みの強さだけではなく、すでに生活にも影響が出始めています。

今すぐ何か大きなことを変える必要はありません。

まずは、

「どんな日に頭痛が起きるのか」

「頭痛が出るとき、首や肩はどうなっているのか」

「前日の睡眠や疲労はどうだったか」

「薬を月に何日くらい飲んでいるか」

を一度整理してみてください。

よくある質問

Q1.雨の日に頭痛がするのは自律神経の乱れですか?

天候変化と片頭痛には関連が報告されていますが、「雨によって自律神経が乱れたことが頭痛の原因」と一つに断定することはできません。

睡眠、疲労、ストレス、首肩の状態など複数の要素を一緒に考えていくことが大切です。

自律神経について詳しく見る

Q2.頭痛と肩こりがある場合、整体へ行ってもいいですか?

突然の激しい頭痛や神経症状、発熱、これまでと違う頭痛などがある場合は、先に医療機関へ相談してください。

医療機関で重大な問題がないことを確認したうえで、首肩の状態や身体の使い方について相談する方法もあります。

Q3.ストレートネックを治せば頭痛も治りますか?

ストレートネックや姿勢だけで頭痛を説明することはできません。

片頭痛や緊張型頭痛がある方に頸部の筋骨格系の特徴がみられる研究はありますが、「姿勢を直せば頭痛が治る」という意味ではありません。

Q4.頭痛薬は飲まない方がいいですか?

必要な薬を適切に使用することは大切です。

ただし、使用する日数が増えている、薬を飲んでも頭痛を繰り返す場合などは、自己判断で中止せず医師や薬剤師へ相談してください。

Q5.繰り返す頭痛は何科へ行けばいいですか?

症状によって異なりますが、かかりつけ医のほか、脳神経内科、脳神経外科、頭痛外来などが相談先になります。

突然の激しい頭痛、麻痺、言葉が出にくい、意識状態の変化などがある場合は、通常の外来予約を待たず、救急受診を含め速やかに医療機関へ相談してください。

東郷町・日進市・みよし市・豊明市周辺で繰り返す頭痛にお悩みの方へ

雨の日や台風の前に頭痛が出ると、「天気だから仕方がない」と思ってしまうかもしれません。

ですが、頭痛について考えるときは、天候だけではなく、首や肩への負担、身体の使い方、睡眠、疲労、ストレス、薬の使用状況などを一緒に整理することが大切です。

よもぎ整体院では、頭痛だけを見て施術を進めるのではなく、現在の症状、これまでの経過、普段の生活の中で負担になっていることなどを確認しながら身体の状態を見ていきます。

もちろん、医療機関での診察が必要と考えられる場合には、病院での確認を優先していただきます。

「頭痛に予定を合わせる毎日から少しずつ抜け出したい」

そう感じている方は、一人で我慢を続けず、一度現在の状態を整理してみてください。

関連情報・ご相談はこちら

頭痛について詳しく見る / 天候と首こり・肩こりについて  / 頭痛薬を飲んでも繰り返す方へ

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参考医学文献

1.天候と片頭痛

Li S, Liu Q, Ma M, Fang J, He L. Association between weather conditions and migraine: a systematic review and meta-analysis. Journal of Neurology. 2025;272(5):346.

DOI:10.1007/s00415-025-13078-0
PMID:40246758

31研究を統合したシステマティックレビュー・メタ解析です。天候条件と片頭痛との関連が検討されています。天候がすべての頭痛を引き起こすことを示した研究ではありません。

PubMedで確認する

2.頭痛と頸部筋骨格系

Pensri C, Liang Z, Treleaven J, Jull G, Thomas L. Cervical musculoskeletal impairments in migraine and tension-type headache and relationship to pain related factors: An updated systematic review and meta-analysis. Musculoskeletal Science and Practice. 2025;76:103251.

DOI:10.1016/j.msksp.2024.103251
PMID:39756244

77研究、2,551人を対象としたレビューです。片頭痛・緊張型頭痛と頸部筋骨格系所見が検討されていますが、エビデンスの確実性は全体的に非常に低いと評価されています。

PubMedで確認する

3.国際頭痛分類

Headache Classification Committee of the International Headache Society. The International Classification of Headache Disorders, 3rd edition. Cephalalgia. 2018;38(1):1-211.

DOI:10.1177/0333102417738202
PMID:29368949

国際頭痛学会による頭痛疾患の分類・診断基準です。本記事では一次性頭痛、二次性頭痛、薬剤の使用過多による頭痛の整理に使用しています。

PubMedで確認する

4.二次性頭痛のレッドフラッグ

Do TP, Remmers A, Schytz HW, et al. Red and orange flags for secondary headaches in clinical practice: SNNOOP10 list. Neurology. 2019;92(3):134-144.

DOI:10.1212/WNL.0000000000006697
PMID:30587518

突然の発症、神経症状、発熱、頭痛パターンの変化、進行性頭痛、外傷後など、二次性頭痛を疑う際のレッドフラッグを整理したレビューです。

PubMedで確認する

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